師走に聞く、創作落語 歓喜の歌(2017年12月)
師走にぴったりな創作落語
(敬称略)
自分は、志の輔だと思います。
落語は噺のクラシックなので
自分が始めたと言っても
誰かがその話を次いでくれないと
残らないのです。
圓朝が作って、始めたと言われる
死神や真景重ヶ淵なども
弟子や他の噺家が次いで語ったので
今こうして平成の世でも聞けるのです。
そこで、現代の創作落語で残る可能性の
ある作品は?
そのうちの一つに歓喜の歌はあり得ると
思います。
劇場がこの世の中から無くならない限り
後世の人にも伝わる筋だからです。
12月の師走、先生が走るなんて言葉も
これからはみんなわからなくなるので
はないでしょうか?
そんな12月にぴったりの創作落語が
この歓喜の歌です。
演劇にも映画にもなっています。
落語というよりは一人芝居に近い
のですが、中々よくできています。
2004年に渋谷のパルコ劇場で初演し
それからしばらくやって
なかったそうですが
ここ数年は年の暮れに演じてくれて
います。
昨年はチケット取れなかったんですが
今年は何とかチケットゲットして
六本木シアターEXまで行って来ました。
まずはディアファミリー
勤続30周年の祝いに社長から
鹿のはく製をもらった家族の悲哀を
滑稽噺にしています。
次いで歓喜の歌
歓喜の歌、ベートーベンの有名な曲
です。(年末に歌う第九です。)
大晦日の日に公民館で主婦のコーラス
グループがコンサートを開く。
それを管理している公民館の
主任と職員のハプニングを
面白おかしく描いた人情話です。
ディアファミリーも歓喜の歌も
実話をもとにして、作ったんじゃないかと
思わせるほど、リアリティにとんでます。
真髄じゃないかと思います。
興味のある方はyoutube でも聞けるので