街に出て観よう!

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観て来ました! 三谷幸喜新作劇 不信 彼女が嘘をつく理由(2017年3月)

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観て来ました!

 

不信~彼女が嘘をつく理由(2017年3月)

(敬称略)

 

今年の東京の桜の開花は本州では一番早く

 

3月21日でした。(ソメイヨシノの話ですが)

 

3月31日になっても、寒い天気が続いていて

 

中々満開にならないようですね。

 

そんな寒空の中、池袋の東京芸術劇場

 

に行って参りました。

 

芸術劇場は何度が

 

足を運んでいるのですが

 

ウェストで鑑賞するのは初めてでした。

 

ウェストは変わった作りになっていて

 

舞台真ん中を挟む形で

 

両側に観客があります。

 

大きな水槽を正面、向こう正面から

 

見るような感じで作られています。

 

なので、大掛かりな舞台装置を

 

使用する演劇に向きではなく

 

二人劇、少人数の小道具だけを

 

用いた演劇に適している劇場です。

 

なので、今回の演劇は

 

段田安則、優香、栗原英雄戸田恵子

 

の4人劇です。

 

そして、今回はサスペンスコメディー

 

なんです。

 

栗原、戸田夫婦VS段田、優香夫婦

 

の対決シーンも見どころなんですが

 

一番の見どころは

 

三谷幸喜の本格サスペンスに

 

挑戦した点だと思います。

 

今までのサスペンスは古畑任三郎

 

そうですが、コメディー要素が強い

 

作品が多く、本格的なサスペンスを

 

描いたのは、ひょっとしたら

 

初めてかも。

 

それも、サスペンスの上に

 

二組の仮面夫婦の心の闇を

 

暴く、ストーリーは向田邦子の作品を

 

意識したのかもしれません。

 

ただ向田邦子のストーリーの流れで

 

サスペンスにしたら

 

話が重すぎて、どんより、げんなり

 

しちゃうところを笑いの要素を

 

味付けに加えて仕上げた

 

三谷流サスペンスです。

 

いつもの三谷喜劇、ライトコメディーを

 

観に来た人はちょっと重かったの

 

かもしれません。

 

自分はこの手の作品好きなので

 

非常に面白かったです。

 

俳優陣では

 

優香、前回の酒と涙と、ジギルとハイド

 

の時よりもうまくなってました。

 

今後は三谷作品の重要な役割を

 

担ってくれる存在になるかもしれません。

 

栗原英雄は初鑑賞だったのですが

 

他の3人に比べて、一人だけまじまな

 

役で、笑いを取るシーンがなく

 

やりにくかったかもしれませんが

 

最後までシリアスな役を真面目に

 

演じている姿勢は立派でした。

 

他の3人がふざけていると

 

つい釣られて、アドリブで

 

笑いを取りに行こうとする

 

俳優がいますが、演出家の意図に

 

反する行為なので、その場では

 

受けても、見ていて気持ちのいい

 

ものではありません。

 

そう意味で、栗原の演技は共感を

 

持てました。

 

段田、戸田は相変わらず

 

うまく、両人とも三谷作品は久しぶり

 

だったそうで、特に段田は優香との

 

年の離れた夫婦役を楽しそうに

 

演じていました。

 

今年は夏から三谷幸喜のコメディー

 

子供の事情 が始まります。

 

これは、完全なライトコメディーのようなので

 

頑張ってチケットゲットしたいと思います。