街に出て観よう!

街に出て、コンサート、演劇、歌舞伎、落語などを鑑賞した感想を書いたブログです。

創作落語主体の落語界 いけいけ池袋夢高座(2019年6月)

f:id:machinidetemiyou:20190620125427j:plain

落語を観ると、映画がもっと面白くなる。

 

いけいけ池袋夢高座(2019年6月)

敬称略

 

落語会行きたいんだけどって思ってる方に

 

オススメするのが、2人会、3人会です。

 

特にテーマがある会がオススメです。

 

今回は創作落語を主にやる噺家の4人会

 

に行きました。

 

4人の中で兼好が入っていたので

 

えっ?兼好創作やるの?

 

なんて思いながら

 

まずは前座 一目上がり

 

牛褒め、子褒めに似てるけど

 

もうちょっと難しくした話。

 

次の 林家きく麿 相撲取りのように

 

大きくてデブです。

 

だけど、オバサンをやらせると面白い。

 

童話 シンデレラのパロディを落語にした

 

歯ンデレラ

 

入れ歯を出し入れする芸が細かくて

 

面白い。

 

次いで、談笑 

 

談笑は完全な創作落語ではなくて

 

古典落語の改作を演じます。

 

古典落語を現代風にアレンジする。

 

今回は客のリクエストの答えて

 

シャブ浜、人情噺の落語の名作

 

芝浜を現代風にアレンジした落語。

 

それなりに面白かったです。

 

中入り 一緒に見た同僚が

 

古典落語はかなり行っているのに

 

創作落語は初めてだったようで

 

新鮮だったようです。

 

中入り後 兼好 

 

色物芸人 太神楽を演じる芸人の

 

話で 東京スカイツリー

 

太神楽とは、マリを扇子の上で回したり

 

傘でマリを回したり、コマを使ったり

 

する芸人のこと。

 

昔よく新年になると おめでうございます!

 

って言って出て来た 染の助、染太郎が

 

そうです。

 

この話、太神楽を演じる芸人の描写が

 

絶妙で面白すぎて、涙が出ました。

 

兼好面白すぎる。

 

古典もうまいけど、創作もできますね。

 

兼好の古典落語は、ほとんど改作落語

 

なので、創作落語もできるはずです。

 

トリは 三遊亭白鳥

 

落語界では ぶっとんでる存在のようで

 

独演会もできる落語家なので

 

それなりにファンもいるようです。

 

師匠は円丈でまさに2代で創作やってる

 

そんな落語家です。

 

そこで、創作落語を自分なりに分類して

 

みると

 

① 古典落語のアレンジ

  立川志の輔立川談笑立川志らくなど

  立川一門はこのパターンが多いです。

  他 林家たい平

② コントを落語にしたパターン

  桂文枝柳家喬太郎立川志の輔

③ 演劇を落語にしたようなパターン

  春風亭小朝立川志の輔

④ 自らの体験を落語にしたパターン

  三遊亭円歌笑福亭鶴瓶

⑤ 支離滅裂でストーリーがないようなパターン

  三遊亭円丈、白鳥

 

白鳥は円丈の弟子なため

 

ぶっとんでる落語。

 

落語って一応ストーリーがちゃんと

 

あるんです。

 

白鳥の落語は観客を驚かせたり

 

笑わすことを狙って作っている

 

ような落語でした。

 

まぁ確かに、これ落語なの?

 

落語のような一人漫談

 

そんな感じの落語でした。

 

1回しか聞いていないのに

 

評価するのは難しいんですが

 

かなり見る人を選ぶ芸だと思います。

 

題目もメルヘンもう半分

 

ムーミンが江戸の町に駆け落ちした

 

スナフキンとミー夫婦の居酒屋を

 

尋ねるっていう話なんですが

 

落語 鰍沢、狸の恩返し、ねずみ穴を

 

繋げたようなストーリーで

 

冒頭でメルヘンチックになるんだけど

 

笑えるなんて言ってたんですが

 

どこがメルヘンだ!って突っ込みたくなる

 

そんな落語でした。