青山劇場 最後の公演 飛龍伝21(2013年)
つかこうへいのあの飛龍伝が帰って来た!(2013年11月鑑賞)
今度は桐谷美鈴が神林役をやるらしい。(以下敬称略)
つかが存命の頃、黒木メイサのために元のストーリーを
書き換えて上演したらしい。
今度は事務所の後輩である、桐谷にその大役が回って来た。
桐谷、できるのか?
そんなことをちょっと考えながら、青山劇場へ行きました。
厚生年金会館もそうですが、この青山劇場も税金の無駄を減らす理由で
この公演を最後に閉館となるようです。
何ともさびしい限りです。
飛龍伝21は全共闘時代の機動隊と学生の熱き戦いを回想するかたちで始まります。
神林美智子は学生紛争の時に亡くなられた樺美智子がモデルとされています。
もしこの劇をどちらか一方の側につき論じたら、
演劇にならない、そんな作品になると思います。
この熱い時代の激動の時代の劇を
モデル上りのアイドル女優が演じるのはいかがのものかと?
これが脚本、演出がうまいせいか
アイドル歌手張りにみなを楽しませてくれました。
まわりはしっかりと、男優陣で固めていて
そこらへんはすきがなく、十分楽しめました。
特に神尾 祐はうまかったです。
つか作品の中でも濃く、また熱い劇なので
青山劇場の最後を飾るのに十分なできでした。
きっと、つかさんも草葉の陰で喜んでいることでしょう。