街に出て観よう!

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志らく主宰の演劇 下町ダニーローズ 不幸の正義の味方

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志らく主宰の劇団 下町ダニーローズ

 

不幸の正義の味方(2019年5月)

敬称略

 

やりたいことはわかるんだけど

 

うまく噛み合っていない作品。

 

そんな作品を、シベ超っぽいって


言ってます。

 

映画評論家 水野晴郎氏が

 

映画が好きすぎて、自らお金を集めて

 

作ってしまった シベリア超特急

まさに、志らくの演劇はシベ超なんです。

 

努力は認めるし、やりたいことは

 

非常にわかります。

 

でも、劇になっていないんです。

 

コント劇って言うのなら、ぴったしです。

 

やりたいことがありすぎて

 

頭の中で色々なことを取り入れて

 

しまい、ショートコントのつなぎの

 

ような演劇になってしまってるんです。

 

多分、志らくあんまり演劇見てないんじゃ

 

ないかなぁ。

 

少なくとも、三谷幸喜やつかこうへいとか

 

喜劇でも有名な脚本家の演劇は。

 

映画化された作品は見ていても

 

生で演劇をあまり見てないんじゃないかと。

(なぜなら、演出がコントの演出なんです。)

 

志らくの演劇、面白くないかって?

 

それが意外と面白いんです。

 

ストーリーは別として、ちゃんと笑わせて

 

くれます。

 

モロ師岡、劇では初見だったのですが

 

面白かったです。

 

この人は元々お笑い芸人なので

 

特に劇での笑いのツボは完璧でした。

 

暴走ぎみの志らくをうまくコントロール

 

して、笑いを取ってました。

 

モロ師岡がいなければ、この劇は

 

成り立たないと思います。

 

怖いものみたさで、初鑑賞でしたが

 

次回作も見てみたいと思いました。

 

へたに演劇ぽい作品にするより

 

お笑い重視のコント劇で次回も

 

作って欲しいです。

 

小津安二郎をコメディーにした

 

なんて言ってたから、もっと重い

 

劇なのかと思っていたら、

 

ノリはドリフのコントです。

 

次回作で、不幸の家族シリーズは

 

終わるそうです。

 

次回も暇なら行ってみたいと

 

思いました。

 

ぜんじろうキム兄などの

 

吉本芸人も出演していて

 

今後も吉本芸人と一緒にやって

 

行くのはいいことかと。)

 

(ストーリーをちょっとだけ紹介

 

すると、元自衛隊員だった中年男が

 

国家転覆をはかるテロリストを防ぐ

 

ために、自らを犠牲にして改造人間

 

となって戦う話です。

 

荒唐無稽なストーリーでどうなんの?

 

と思ったらやっぱり○○オチでした。

 

ここまで、話が大きくなるとこうなっちゃう

 

よねー、落語芝浜をモチーフにしたって

 

言ってましたが、多分これは落語

 

ねずみ穴をヒントにしたと思います。

 

冒頭のしみじみしたところ以外は

 

芝浜ぽくないです。)